関係資料より

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押釦式周波数切換装置

図 面 の 略 解

 図面忙示すものは本発明箕施の一例を示すもので、第1図は覆蓋を取外せる斜面図、第2図は覆蓋の斜面図、第3図及第4図は縦断面図で作動状態を示す、第5図はA-A線断面図、第6図は作動杆の一部を載断せる縦断側面図、第7図ば押釦とダストコアー及びコイルとの関係を示す斜面図である。

義明の詳細なも鋭明

 本発明は、押釦を設けた作動杆に螺子部を設け之に規定子を螺合すると共に該規定子に依りダストコア一等の可変部を連動せしめることを特徴とする押釦式周波数切換装置に係るもので、その目的とするところは、構造簡単、且動作確実にして調整自在なる押釦式周波数切換装置を安価に提供するにある。
 今迄に押釦式周波数切換装置は公知であるが、これ等は何れも単に規定周波数に同調せしめた同調回路を切換えるのみであつた。従つて、一地域に於ける受信周波数に合せて調整した受信機は、他地域に於ては使用不能となることがあると共に受信放送局を変更するときはその調整を専門家に依頼しなければならない欠点があった。
 斯る点に鑑み本発明に於ては、押釦を回動し得る様にすると共に該押釦に螺子部を設け之に規定子を螺合し、該規定子とダストコア一等の可変部とを連動せしめる様に成したので、受信場所が変つても押釦を押した位置に於て、押釦を回動し規定子を移動せしめて、同調回路を受信周波数に同調せしめれば、次回より単に前記押釦を押すのみで常に所望の放送局を受信することが出来る。従って、本装置を受信機に装着すれは従来の様に製造会社に於て一台毎に同調回路を調整する必要がないので収売価格を下げることが出来ると共に購入者が、各地域に応じ或は希望の受信周波数に任意に同調せしめることが出来る等の効果を有し、構造簡単なることと相俟って実用上極めて有益な発明である。
 本発明の特徴及び利点は本発明の実施例に関する以下の説明並に図面より明かである。以下図面に就き更に詳述する。
 図面に示すものはμ調整方式に於ける実施例を示すもので、適数個の透孔1を設けた掛止鈑2を器枠3に摺動自在に装着し、該器枠3に他端を掛止鈑2に掛止した揆条4を懸架して掛止鈑2を常に一方向に牽引せしめると共に透孔1を貫通し、且掛止鈑2に直交して隆状部5、螺子部13及び押釦8を設けた作動扞9を器枠3に摺動自在に装着し、且螺子部13に制限片6を有する規定子を螺合すると共に適数個の透孔10を穿設した覆蓋11を透孔10よp前記制限片6を突出せしめるようにして器枠3に取付けて成るものである。各作動杆9は器枠3と掛止鈑2に設けた撥条12に依り外方に向つて常に押圧せられている。叉隆状部5の後端5′は作動杆9に対し回動自在となつている。而して各制限片6は摺動杆15、連結杆16、17及び摺動鈑18を介してダストコア一19を連動せしめる水平翼鈑14の側縁に衝突するように構成されている。
 叙上のように構成せられているので、任意の押釦8の一つを揆条12に抗して押圧すると、隆状部5の先端は掛止鈑2を撥条4に抗して横に擺動する。隆状部5の後端が掛止鈑2を通過した瞬間該掛止鈑2は撥条4に牽引せられて撥条12に依る作動杆9の復元を阻止し掛止する。この作動杆9の摺動と共に規定子7も移動するので、之とダストコアーとを連動せしめれば所望の放送局を直に受信することが出来る。即ち、図示のものでは押釦8を抑圧すると規定子7に設けた制限片6が水平翼鈑14を擺動してコイル20中を移動するダストコアー19を規定位置迄移動せしめる。次に他の押釦8を抑圧すると前記同様隆状部5に依り掛止鈑2を横に擺動するので、先に掛止せられていた押釦は隆状部が掛止鈑2を通過する間に撥条12に依り復元し他の周波数に切換えられる。

 受信周波数を変更する時には、押釦8を押圧した状態で、押釦8を廻動すると螺子部13に螺合された規定子7は前進若くは後退し、之と連動するダストコアーのコイルとの関係位置を変化せしめる。従つてこの状態で受信周波数に同調せしめれば次回より単に押釦を押圧するのみで希望放送局を直に受信することが出来る。
 而して実施例に於ては隆状部5の後瑞5’を廻動自在としたので該後端5′が軸受となって調整する場合円滑に押釦を廻動せしめることが出来る。尚本発明に於て規定子7と連動するダストコアーは撥条に依り常に後方に押圧せしめるを可とする。

特許請求の範囲

 本文に詳記した押釦を設けた作動杆に螺子部を設け、之に規定子を螺合すると共に該規定子に依りダストコアー等の可変部を連動せしめることを特徴とする押釦式周波数切換装置。

附 記

1 本文に説明し第1図に示せるが如き構成より成る請求範囲記載の押釦式周波数切換装置。
2 動作杆に設けた降伏部後部を廻動自在とした附記1記載の押釦式周波数切換装置。
押釦式周波数切換装置説明図1
押釦式周波数切換装置説明図2


可変インダクタンス同調器に於ける弛緩防止装置

図面の略解

 第1図は本装置を設けた可変インダクタンス同調器の平面図、第2図は要部の切裁平面図、第3図は結合片との関係を示す縦断側面図である。

実用新案の性質、作用及効果の要領

 本実用新案は螺旋によりダストコアー1を摺動させる可変インダクタンス同調終に於て螺子杆2を角螺子3とし連結杆4,5を介して結合片6に接続し且前記角螺子3と螺合すろ摺動片7の一端にL状片8を鑞着すると共に螺子部を梯形螺子9とし前記L状片8及摺動片7に夫々透孔10,11を設け該透孔10,11に押圧軸12を挿通し弾条ほにより該押圧軸12を螺子杆2に圧着せしめて成る考案に係るものである而して連結杆4の一端は摺動片7の下部に固着し他端はダストコアー結合片6に連結せる連結杆5に接続せられてある。
 μ同調方式に於てダストコアー1の摺動を同種の相螺合する旋螺によわ操作する場合器体の動揺に際して各螺子間に所謂パックラツシがある為にダストコアー1が摺動し同調状態に変化を来す欠点がある。
 本案は此点に鑑み相異なる梯形螺子及角螺子を螺合させ且押圧軸6により常に両者を圧着せしめたのでバツクラツシの除去は勿論適宜弾条を代へることによりカタサを任意に変へ得るもので実用上有益な考案である。

登録請求の範囲

 図面に示すように螺旋によりダストコアー1を摺動させる可変インダクタンス同調器に於て螺子杆2を角螺子3とし連結杆4,5を介して結合片6に接続し且前記角螺子3と螺合する摺動片7の一端にL状片8を鑞着すると共に螺子部を梯形螺子9とし前記L状片8及摺勤片7に夫々透孔10,11を設け該透孔10,11に押圧軸12を挿通し弾状13により該押圧軸12を螺子杆2に圧着せしめて成る構造。
可変インダクタンス同調器に於ける弛緩防止装置概略図
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